Utility/Utility+ MLC 製品のご案内
Delkin Devicesが開発した”Utility"コンセプトは、産業用組み込み機器市場向けに、費用効果が高く、かつ管理されたストレージソリューションを提供するためのものです。 高コストゆえに高耐久性SLCフラッシュの採用が見送られているものの、アプリケーションから検討した場合にどうしても均一のパフォーマンスとライフサイクル管理されているストレージが必要とされるケースが多くみられます。
以下のようなケースが典型的な例になります。
「アプリケーションは家庭用医療機器で、OSのロード、患者のデータを記録するために4GB SDHCカードが使用されます。 バイヤーは、4GBのSDHC商用グレードのカードをオンラインで調達して機器に組み込んで販売します。 ここで扱われているSDカードは、製品リリース時に技術検証によって認定されたもののみです。 ある時、バイヤーが今までと同じように同じカードを購入して生産ラインに流して機器に組み込んだところ、データが読めずに機能していないことが判明し、生産ラインが止まってしまいました。」
商用カードは同じであるかのように見えますが、ファームウェア、フラッシュ、またはコントローラさえかなり頻繁に変更されており、互換性が保たれていません。 商用レベルの製品は、通常、TLCフラッシュを使用して作られており、部品コスト次第で通知なしにいつでも使用部品構成が変更される可能性があります。
ここが、Delkin Utility製品が商用カードと比べて最も異なるところです。 Utility製品はコストパフォーマンスの高いMLCフラッシュを使用していますが、工業規格に準拠しています。 ストレージとしての均一な性能とホストに対しての互換性を担保するため、製品を構成する主要部品であるコントローラIC、ファームウェア、フラッシュチップの型式・型番、バージョン等は固定されます。 この管理手法によりキー部品のいずれかが変更されれば自動的に型番変更の必要性が生じ、行われることになります。 Delkin Utility製品は通常1年間は使用部品すべて固定され、お客様へはEOLの日付を明確に提示させていただきます。
Utility製品は、SDHC/SDXC、microSDHC/XC、SATA 2.5" SSD、mSATAでご利用いただけます。 ほとんどのUtility製品では、-40〜85℃ 工業用温度範囲対応のUtility +としてもご利用いただけます。
Utility SD | |
Utility SD
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Utility+ SD
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Utility microSD | |
Utility microSD
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Utility+ microSD
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UTILITY 2.5”SSD | |
UTILITY + 2.5” SATA III SSD
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Utility mSATA SSD | |
Utility mSATA SSD
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Utility+ mSATA SSD
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