PROFESSIONAL PRODUCT REVIEW
プロの視点での製品評価
EOS R3で使用するために購入。容量はレース観戦での連写を想定し、325GBをチョイス。
5月にオートポリス(大分県)で開催された『2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦 九州大会 in オートポリス』の予選、決勝レース2日間をEOS R3で撮影。止める、流す、両方において安心して連写でき、撮影中カメラバッファがいっぱいになることもありませんでした。
※EOS R3 + RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM の組み合わせで撮影。(一部EXTENDER RF1.4x を使用。)
SONYユーザーとして感じている最大の問題点は熱によるCFexpress Type Aの書き込み速度低下です。
Delkin BLACK/POWER、SONY TOUGH、PROGRADE COBALT 4種類 比較テスト結果
1. 書込み最高速度の比較
No.1/No.2 SONY, Prograde 約690MB/sの書き込み。
No.3/No.4 デルキン BLACK/POWER 約640GB/s
BlackMagic Designソフトウェアによる最高速度の測定値です。
2. 持続的な書き込み速度の比較(負荷をかけてのテスト)
No.1/No.2 デルキン BLACK/POWER
No.3/No.4 SONY. プログレード
デルキン BLACK/POWER 両機種とも、SONY, Progradeのほぼ2倍の性能を示しています。
<測定条件>
テストソフトを使用。アモルファスディスクマーク
16GBのファイルを5回書き込み、読み込みを行い、平均速度を出す
数回行い、一番良いものを選択
各社サンプルにかかる負荷を均等にするため、テストの順番を変更
Delkin BLACK/POWERが圧倒的に高いパフォーマンスを見せている。
2022九州ロードレース選手権シリーズ第6戦オートポリス
※ 写真は撮影者及び「GOSHI Racing」合志技研工業様より許諾を頂き掲載しています。
この間CFexpressカードのレビュー記事を載せました。
目的別に色々なカードを使うわけですがZ9の連射時には、やっぱり最速のカードを使いたくなります。
ニコンのZ9は写真の連射でも飛んでいるツバメを追えるんです。ですからフルサイズのロスレス圧縮RAWの秒20コマの連射が生きてくるんですね。飛び回るツバメを追いかけるわけですから、背景も空になったりビルになったり、明るい暗いがコロコロ変わってしまいます。ですから露出はマニュアルで固定にします。多少の明るさの調整は現像時にするのでロスレスRAWが必須になります。ツバメを追いかけながらジャスト構図の手前からRAW連射をするのですが、5~10秒はシャッターを押し続けます。そうするとあっという間に100~200枚のRAWデータが撮影できてしまうので、その膨大なデータを途切れることなく書き込むことが出来る速いメディアが必要になります。
CFexpress Type Bカードで重要なのは書込み速度。 普通は最高書込み速度xxxxMB/s のような表示が多いが、Delkin BLACKは最低持続書込み速度 xxxxxMB/sとこれ以上は落ちないという最低速度を表示している。この数値が実際に使用する上でもっとも大事である。
スペックには表れないものの、実際に測定してみるとコバルトシリーズと比較してもDelkin BLACKの方が僅かだが速いことが分かる
動画撮影ではR5Cでは8K 60P RAWで容量一杯、約610GBをノンストップで撮影が出来た。 R5では8K 30P RAWで同様にカード一杯、凡そ34分間遅延なく書込みが出来た。書込み速度としては12Kも可能というデータが出ている。
詳しくは写真家 諏訪光二氏 youtube channel 「SUWA CHANNEL」にて。
最低維持書き込み速度が実際の撮影では一番重要なファクターです。動画ではとても大きなデータを連続して書き込むのでカードが息切れしていたら録画が止まってしまいます。最低維持書き込み速度が書いていないカードは書き込み速度がいくら速くても大きな映像データは連続して書き込むことが出来ません。
自分のカメラや撮影方法に見合った性能で1GBあたりの単価が安い方がコストパーフォーマンスが良いといえます。ANGELBIRD AV PRO MK2が群を抜いて単価を抑えています。SUNEAST ULTIMATEPROはPROGRADE COBALTと同じ速度ですがメモリー単価が安く費用を抑えたいときには良いかもしれません。速度重視ならDELKIN BLACKが一番でしょう。8K120Pはもちろん12K120Pまでもカバーできるかもしれません。
DELKINって名前を初めて聞く方もいらっしゃるかと思いますが実はより品質を厳しく求められる工業用として長年実績のある非常に優れたメーカーなんですね。私はサーフィンの撮影など非常に大量な撮影データを扱いますが一度もトラブルも無く信頼のメモリーカードです。書き込み速度も速く快適で現在一番のお気に入りアイテムです!スピードもおそらく現時点で最速だと思います。
写真はCFexpressカードですがSDカード(UHS-II)もあります。 通常タイプのPOWERグリーンと爆速BLACKの2種類がありますので用途に合わせてお選びください。通常はPOWERシリーズで十分ですが価格差があまりないのでご予算があれば新製品のBLACKをお勧めします。メモリーカードは非常に大切な撮影用品ですので一度お持ちのカードを見直しましょうね。旅先の撮影データが記録されてなかったりフリーズし消えてしまった後では泣くに泣けません。またせっかく高性能のカメラを使用していても安物や古いカードがボトルネックとなり機能が発揮できてないケースが良くあります。
開封後さっそくCrystal Diskmarkでスピード計測をしてみたところ、Read304.55/Write271.90と表記されているスピード値はちゃんとクリア。同じくUHS-II対応のPrograde Degitalのコバルト(Read312.45/Write255.22)をわずかに上まる数値。容量256GBのカードで比較すると価格はProgradeより7000円ほど高いけど、耐久性&タフ筐体である事を考えるとその分のメリットはあるかな。
撮影終了後、カメラと「FAT GECKO」の様子を確認したところ、装着時と比べてもまったく変化が見られない。 吸盤部も手で触って確認したが緩みもまったくなくカメラもしっかりと固定されていた。 実はこの「FAT GECKO」の吸盤部は吸着する面の曲がり具合に合わせて角度を変化させることが出来る造りとなっている。 したがって吸盤は面に対して垂直に貼付けることができるようになっているのだ。 これが驚異的な吸着力の要因となっているのだろう。また大きな吸盤が2個用意されているのも心強い。 万が一、片方の吸盤が緩んだとしても強力な吸着力のもう一つの吸盤が一時的にもカメラの落下を防いでくれるだろう。
だがいままではカメラを固定することさえ諦めていた場所で安定したカメラマウントを使用できるメリットはとても大きいといえる。「FATTGECKO Mini」本体は折り畳めば500mlペットボトル程度のサイズとなるので、スーツケースの片隅に入れておくと安心だ。工夫しだいでは小型三脚と同等の使用法も考えられるので、どうしても三脚を持っていくのは、、、という人にもお勧めできる製品といえるだろう。
この今までにない程の大容量メモリーが持つ余裕は非常にありがたい。 最新機種のデジカメのファイルサイズは、その高解像度化により軒並み大きくなっており、約2110万画素の「EOS-1Ds Mark3」に至ってはRAWファイルで一枚約25MB、JPEGラージでも一枚約6.4MBとなる。 私の場合、記録する画像はRAW+JPEGラージとしている。 基本的に撮影後にRAWファイルを現像したうえで画像を仕上げるからだ。JPEGは画像セレクト時のチェックやバックアップ用に使用する。 そのため「EOS-1Ds Mark3」では一コマの撮影でも約31MBほどとなってしまうのだ。